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福祉施設とまちを繋げる

 知的障害者の通う施設がある。以前、NCPの理事長である高島が関係していた社会福祉法人の施設だ。
 そこでは、重度から軽度まで様々な障害の人達が通ってきている。
 作業をする人、作業のできない人、いろんな人がいていろんな仕事や作業をしている。
 調理場があり、白衣や帽子、手袋をしてパウンドケーキを作っていたりする。

 ある日、例のラーメン屋(Nゲージでまちづくり参照)でちょっと提案してみた。知っている福祉施設に調理場があるんだけど、何か作ってもらいメニューに出せないかなぁと。
 もちろん、一般市場と同じ原価で仕入れ商品として出す。福祉施設が作るものだから安いというのは嫌だった。
 例えば、そのラーメン屋の餃子は、8個入って350円。
 原価を聞いて同じ程度の仕入れ値で、350円で出せるサイドメニューをマスターと一緒に考えました。
 餃子は既にあるし、シュウマイはラーメンにはちょっとねぇ…。それに、作るのが一個一個大変だ。
 で、マスターがさすがラーメン屋!棒餃子という商品を出していて、けっこう評判が良い店があるとのこと。
 棒餃子なら、特大1本か、普通サイズ2本で良い、包む作業も難しくない。作る側の労働やコストまでも一緒に考え、現実的な商品ではないかという結論に達しました。

 そして、そこの施設の職員さんに会いに行き、話を提案。

 面白そう、やってみたいと早速、職員会議で話してもらい、理事会にも話を通し(大きい法人は大変ですね…)他の職員達もも目を輝かせて楽しそうに色んな話を出し合ったと聞きました。
 そして、実際に施設の職員さん数人がラーメン屋に行き、打ち合わせを2回やっています。
 ゆっくりで良いですよ。とのドーーーーンとしたマスターに、施設職員の人達も、変なプレッシャーに追われることなく自由に楽しく商品開発に入れているようです。

 この話は、実際に商品が出来て、メニューに登場となりましたら、福祉施設の名前、ラーメン屋の名前を写真と共に公表したいと思っています。