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理事長室

 私がこれまで、自分の成長と共に広げてきた支援の流れが次になります。

   重い行動障がいを伴う障がい者の支援
   + 重い行動障がいを起させないための障がい児への支援
   + 障がいがあっても充実した生活をおくれるようになるための支援
   + グレーゾーンの子供が生きやすくなるための支援
   + グレーがグレーでなくなるための支援
   + グレーにしない支援

 発達障がいへの支援を15年近くやってきた中で、関わり始めた当初は障がいのある人(者)がいかに理解されにくい環境にあって、自分自身を理解してもらえずに大きなストレスを抱えて育ってきたと感じたのが始まりでした。
 そんな障がい者達と接して、子供時代を理解ある人達の中で自分らしく過ごせたら、どんな未来が待っているのだろうか…そう思い、障がい児達への支援を始めたのが最初のテーマ(NCPあいあい)となりました。
 小学1年で関わり始めた子供たちが高学年になったとき、いかに充実した生活をおくれる大人になれるかがテーマ(NCPさ〜くる)になり、幼児期から関わっていけば、小学校以降の生活も大きく変わるはずと幼児期のテーマ(NCPまんま)になりました。
 関わってきた児であった子供たちが、者という大人になっていったとき、理解ある良い環境が増えてストレスの少ない生活の場が増えていましたが、正しく理解されず能力を持て余しているのではないか?と、新たなテーマ(NCPエージェント)ができました。
 これまでの多くは、明らかな発達障がいのある子供達を、どう関わってどう成長させていくのか、それらは実績と共に積み上げられていきました。

 そして、これまでの長年の経験と実績から一つの自尊心理論ができあがり、2015年7月に本を出版(自尊心「形成・維持」不全)しました。
 そして、翌年には幼児期における具体的で細やかな支援を親子通所(にこりplus)で行うようになりました。
 ここでは症状から障がいを特定して当てはめて療育していくのではなく、心理的原因や固有の持って生まれた気質やタイプ・特徴を具体的に知ることで様々な理由や原因を見つけ、そこから、なぜ症状が出てくるのかを特定していくことで、発達の凸凹を修正していく具体的な個別の方針を見つけられるようになりました。
 これらのスキルは、幼児期における発達の凸凹の修正だけではなく、定型発達の範囲で成長してきて、ある時から急に何らかの症状が出て生き辛さに直面している子供達にも応用することができ、今では全ての悩める子供達の相談にものって解決に導いています。(春日井っ子のための子供の相談室)
 子供支援センター(チャレンジハウス)を始めたとき、フリースクールの構想もあったのですが、その時は自身のスキル不足により断念していたのですが、ようやく”学校に馴染めない子”の不登校等を支援するフリースクール(スマイルルーム)を始めました。

 多くの症例から分類された”障がい”として子供達を振り分けて見るのではなく、1人の人間として包括的に分析して理解し見ることで、結果的に”障がい”として出てきている症状を、永久に固定してしまうような関わり方を教えていくようなことはせず、発達に欠けていた必要な部分を特定して直接的にアプローチしていくことで、凸凹していた発達を定型の範囲に持っていくことができます。

 発達障がいが増えてきていると言われる近年、以前は生き辛さとして不登校やひきこもりといった症状が出ていた子供が、早い段階で療育を進められて通うことで、障がいと決めつけられて固定化されている子が増えています。
 大きくなって不登校やひきこもりになっている子は、早期発見されなかった発達障がい児であった可能性の割合は少なく、適切な支援があれば生き辛さをかかえずに育っていけた子供達の方が多くいると、実際に多くの子供達と関わってきてそう確信しています。
 小学校や中学校・高校になって症状が出てきて生き辛さを抱えている子供が、どう育ってきたかを知ると明らかな原因が特定されて分かり、それらの原因と改善方法を、今似た症状の問題をかかえる幼児の療育に入れ込むと明らかに症状が改善されていっています。

 多数の症例があるものをひとくくりにして”障がい”にするのではなく、多数の症例の中から過去も含めた共通項を見つけることが改善のヒントであり、発達に何がどう影響していたのかが分かって改善していけば、多数の症例が少数となって障がいではなくなっていくはずなのです。
 インターネットが普及して情報をすぐに多く得られるようになったのが、子育ての多様化・個別化をもたらしてはおらず、多数派ニーズの情報がスタンダードとなって子育て方法の汎化を起してしまっており、それらが増えていると言われる発達障がいに振り分けられる子供を増やしています。
 情報化社会になった現代において、情報に振り回されるなというのは無理があります。
 ならば、多数派ニーズの偏った子育て方法論ではなく、どの子にも使えるちゃんとした理論のある子育て論を、正しい意味でのスタンダードな情報を発信していかなければいけないと思っています。(次の出版本)

 子供達を何かのフィルターを通して見るのではなく、1人1人を細かく見ていくことで”障がい”とされる症状が無くせる可能性は大いにあります。これらの関わり方は、もし発達障がいが生まれつきあったとしても必要なことであり、正しく関わって育てていくことをすればハンディがある中でも、子供は自分らしく輝いてのびのび成長していくことができます。
 幼児期では特にこの何らかのフィルターを通して決めつけない視点は大切です。
 限りなく子供の可能性を信じ、生きる力を育み伸ばすことをしても、結果として何か残れば…それは生まれつきの発達障がいがあったことになるかもしれませんが、早くに障がいを確定してそれに合わせた療育をすればよかった…そんなことは絶対になりません。
 知的障がいがあろうが自閉症スペクトラムがあろうが、同じ心理構造を持った人間です。人が最も成長しやすい心理状態になる方法は、障がいありきで関わる方法ではありません。明白な障がいがあれば、それらの特徴を鑑みて関わり心理状態を形成して療育していくことはあっても、療育ありきで子供を手法に当てはめて療育していくことはしてはいけません。
 NCPでは理解力の高い(知的の遅れがない)子の”明白な障がい”になる定義は、とてもハードルが高いです。
 それは、多くの経験と実績によって高くなったハードルです。汎化されたフィルターにひっかかってしまう子供が多いことが、経験から分かっているからです。

 これからも、より多くの子供達の発達を、心を支援することを続けていきたいと思っています。
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