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ハードルの設定は子供の価値観が大切 

学校に馴染めていなくても、小さい頃に友達と遊んだ楽しい記憶があったり、同じクラスに気にかけてくれている子がいたり、友達同士で出掛けているシーンを見かけたりすると、学校には行けないけど、友達が欲しくなったりします。
親御さんも、多くの友達はつくれなくても、仲良く出来る友達を作って欲しいと思ったりします。

このように学校に通い勉強をするというハードルを下げたとき、せめてもの友達という低いハードルの設定になってくるのだと思います。

そこで、考えて欲しいことがあります。本当に同年代の子供の友達が必要なのか?と。
友達が必要ないという事ではありません。
その下げた低いハードルであっても、親にとったら低いようでも、学校に馴染めない子にとったら高いハードルになっている事があるためです。

それは、同年代の子供はあくまでも子供なんです。
メンタルがいっぱいいっぱいになっている友達と上手く関わり続けられる子は、そうはいません。
ましてや、小学校も高学年を過ぎてくると、同級生達も自分の事で大変になりますし、いろんな価値観においてモヤモヤする思春期の子には、他人に寄り添っている余裕もその価値観もぐらついています。

友達付き合いや、友達作りをしようとして挫折して、人付き合いに臆病になってしまう事は避けたいものです。

友達は出来ればラッキーくらいに考えておいて、人間関係力を養うために目標を立てるなら、大人と上手に関われるようになる事で良いのです。
理解ある大人と接しながら大人になれば、同級生達も大人になっています。
大人になってから同年代の友達を作る事の方が容易です。

また、小中より高校や大学の方が近い学力の持ち主であり、考えも似通う人が多いので、人間関係を養うためなら、高校受験や大学受験に目標を置いても良いでしょう。

いろんな事、当たり前な事に基準を置いて考えず、柔軟に考えていきましょう。子供の頃より、大人になってからの方が人生は長いので、大人になってからの事を目標にしていく方が、よりハードルは低くなります。

実際に、大人になってから子供の頃からの友達とずっと交流がある事って少ないですよね。
大人になってから知り合った人との方が長い付き合いになりますし、大人になってからの友達付き合いがあるのも20代くらいがピークです。
友達付き合いと、夫婦関係や親子関係が上手く出来るようになるのとは全くスキルが違いますし、高校や大学も友達という概念も飛ばして、仕事が出来る事や夫婦関係や親子関係が上手く作れるようになる事に目標を設定しても良いと思います。


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