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理事長の想い その2

 「障害のある人達とその家族達が、地域で生きて行く中で、何を求めていると思いますか?」と、問うと多くの人達がこう答えるだろう。
 障害者用のトイレ・車椅子で入れるお店・障害者専用駐車場・段差のない道・政策や行政からの金銭的支援などと、物理的な面を答える人がほとんどであろう。
 これらの事も、もちろん必要なのだが、本当に求めるものはそんなものじゃない。

 僕たち、私たちはそんなお金のかかる事ばかりを望んでいるのではない。本当に望むことはお金のかからないこと…。
 地域に住む一人一人の障害に対する理解であり、心のバリアフリーなのだ。
 障害を理解して暖かく見守ってくれるだけでいい。分からなくても理解しようとしてくれればいい。馬鹿にしたような冷たい眼差し…、心のこもっていない同情の眼差し…、ここにいるのに見てはいけないものを見たかのような眼差し…、存在を否定されたかのような眼差しがいつも心を突き刺してきた…目は口ほどにものを言うのだ。
 そう、僕たち、私たちは…暖かい心の通った眼差しがあれば幸せになれる。
 同じ生きている人間なのだから…せめて同じように…見て欲しい。


 これらの希望が叶えられれば…何もわざわざ訴えかけなくとも、自然に皆が考えて物理的なバリアは取り除かれて行くと思う。肝心なのは心なのだ。
 NeedCareProduceは、一人一人の心に働きかけて理解者を増やし、地道にコツコツと心のバリアを取り除き、暮らしやすい地域にして行きたい。